まず、ルノー・ルーテシアに関しては、こちらを見てください。

本国では2012年に発売されたルーテシア4。
日本では2013年9月に発売、MT仕様の「ZEN」は、2014年10月に発売。
日本では、2017年2月にマイナーチェンジが施され、一時的にレギュラーグレードからMTモデルが無くなりました。
同年3月に「S MT」という100台限定でMTモデルが出ましたが、2ヶ月弱で完売。
しかし同年10月に、MT搭載のレギュラーグレードとして
「ZEN MT」というグレード名でラインナップされました。


主要諸元
ハンドル:右
全長×全幅×全高(mm):4,095×1,750×1,445
エンジンタイプ:ターボチャージャー付直列3気筒DOHC12バルブ
総排気量:0.897L
最高出力(EEC):66kW(90ps)/5,000rpm
最大トルク(EEC):140N・m(14.3kgm)/2,250rpm
トランスミッション:5速MT
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン


マイナーチェンジによって、欧州での排ガス基準EURO6適合になりました。
そのせいか、前期型のZEN(TCe90)よりも、最大トルクが0.5kgm向上し、
最大トルク発生回転数も、250回転引き下げられています。
最大パワーは変わりませんが、最大パワー発生回転数が250回転下がっています。
燃費に関しては、日本の基準での登録がなされていないため、JC08モード燃費などの表記はありません。
欧州モード燃費では、リッター当たり20km以上とのことですが、速度制限や道路事情を汲むと、
日本でその数字は難しそうです。



…とか書いたのですが、北広島〜北見〜北見方面でお出かけ〜北広島749.1kmの
超ロングドライブにて、4.8L/100kmという数字を出してしまいました。
これは、100km走行するのに4.8Lの燃料で済みますよっていう表示。
これを単純に計算すると、100÷4.8≒20.83km/l…出ちゃいました(^^ゞ
ちなみにこの時の燃費計算を満タン法でやりますと…
749.1km/36.7L≒20.41km/l…いずれにしても出ちゃいました(^^)
 
日本に導入されるルーテシア4は、すべてガソリンターボ車です。
このZEN MTでも、ターボです。
しかも総排気量897ccのポート噴射式、直列3気筒DOHCインタークーラー付きターボエンジン…H4B型。
タービンはボルグワーナー(旧KKK)製で、エキゾーストマニホールドと一体構造のようです。
ちなみにこの0.9Lの3気筒ターボモデルは、本国では下位グレード用のエンジンです。


↑マイナーチェンジ前の仕様のH4B型エンジン(TCe90)の、ルノーからの紹介動画です。
これは出力が違います(MC前はパワー90PS/5250min-1、トルク13.8n・m/2250min-1でした。)が、
参考に見てみてください。
英語ですが(^^ゞ

これに、乾式単板クラッチ式の、5速マニュアルミッションを奢っています。
LSDは装備されていませんが、ESCは装備されています。
ストップ&ゴー機能と呼ばれるアイドリングストップシステムや、
ヒルスタートアシストと呼ばれる、坂道発進補助機能まで付いています。
本国でも、MTミッションを搭載しているのは、当初このH4B型エンジンを積むモデルのみでした。
現在では、直列4気筒1.2L直噴ターボエンジンモデルにもあるようです。
日本では、この900ccエンジンのみの設定です。
市街地走行から、ロングドライブまでカバーできる、ちょうどよいギア比になっています。
パワーが無いからと言って、決して加速重視にしている訳ではないようです。

1速 : 3.727
2速 : 1.956
3速 : 1.233
4速 : 0.903
5速 : 0.659
ファイナルギア : 4.500

単純に1〜5速のギア比で見れば、むしろかなりワイドなギア比ですね。
それをファイナルギアで加速重視に振って、加速とスピードのバランスを取ってる感じです。

シャシーは、ルーテシア3と同じ、ルノー・日産Bプラットフォーム。
K12マーチや、C11ティーダなども同じですね。
足回りの仕組みも、もちろん同じです。
フロントはマクファーソン・ストラット式。
リアはカップルドビーム(トーションビーム)式です。
ただし足回りのセッティングは、各々で違います。
特に鋼材の厚さであったり、ブッシュの肉抜きの有無など、スプリングやダンパーに頼らないところでの違いですね。

デザインは、マツダから移籍したローレンス・ヴァン・デン・アッカーが担当。
先代のスタイルを踏まえつつ、より躍動感のあるデザインになりました。
実際寸法も、ルーテシア3より全高は35mm低くなり、車幅は30mm広くなり、
それに合わせてトレッドも30mm広げられました。
全長も10cm伸ばされましたが、主にトランクの容量確保のためと思われます。
合わせてホイールベースは25mm伸び、2600mmになりました。
個人的には、ボンネットフードの形状と、リアクォーターまわりの膨らみ加減が好きです。

他、各種ランプがLED化されたり、オーディオもデジタル音源のみの対応と、
あらゆるところが時代に乗った装備になっています。
ただし、自動運転サポートや、衝突軽減、回避装置などは装備されていません。

その他装備などに関しては、「ルーテシア3とルーテシア4の違い」を見たほうが良いかもしれません。

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